理想の政策を選ぶことのできない選挙

日付を見て察した方もいると思いますが、2025年7月20日は参議院選挙の日です(でした)。

昨今の諸々の課題を解決するために、我々一般市民は、候補者を選び、投票するわけです。

しかし、完璧に自分の意見と同じ候補者がいるかと問えば、その答えはNoとなります。

それはなぜかというと、自分が行ってほしい政策を選ぶのではなく、政策を行う人を選ぶのが選挙だからです。

少し不思議な話ではありませんか?

日本の未来を決める、とか将来を決めるとか謳い文句を付けていますが、我々に直接政策を選ぶ権利が無いのです。

普通選挙が始まって以来の今更な話なので選挙制度自体にどうこう言うつもりはありませんが、腑に落ちません。

という前振りをしておきますが、その答えは簡単です。

そもそも、政治という仕組みが貴族や王族といった「人の支配」から始まったからです。

一般人は、その支配者に対して、自らの意見の代表者を決め、陳情するといった方法で意見を伝えていました。

しかし、現代では、支配者層がいなくなり、「自らの意見の代表者を決める」という部分だけが残り、その代表者に実行力を与えることで意見を実現するという方法へ変化しました。

そうして「人を選択することで自らの意見を主張した」という回りくどい、間接的な意見しか主張することができなくなってしまったのです。

また、個別の事柄に対して代表者を決めることができなくなったために、ある事柄では賛成でも、別の事柄では正反対といった人を選ばなければならないという矛盾を抱えることになりました。

この問題が、選挙制度の最大の問題点です。

今更な話かもしれませんが、国の未来を人間同士が争って決める、というのも不思議ではありませんか?


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